事業計画は”仮説思考”が大事

銀行への融資申込や補助金申請などの場面で事業計画の作成・提出が求められます。事業計画は、そうした自社の状況・今後の展望を対外的に説明する場合はもちろんのこと、自社の経営管理においても大事な管理ツールとなります。

今回は事業計画作成時のテクニック的な説明ではなく、作成する際の大事な考え方をご紹介したいと思います。

 

事業計画を作るのときにはストーリーの設定が大事

いざ事業計画を作成しようとしたものの、「何から手をつけたらよいかわからない」あるいは作ってはみたものの「過去の実績値を数年先の計画値として横伸ばししただけになった」という方も少なくないのではないでしょうか。

そんなときには、まずは「自分の会社を数年後どのような会社にしたいか」というビジョンを考えてみましょう。この場合、現状からあまりにもかけ離れた将来像では説得力がなくなりますが、チャレンジングなものでも全く問題ありません。

そして、その数年先のビジョンを実現するために、「何を」「いつ」実行しなければならないのか考えていきましょう。やらなければならないことの優先順位もあわせて考えていきたいところです。

このような手順で思考が進むと、ビジョンを実現するための道筋=(ストーリー)をなんとなく思い浮かべることができるはずです。

事業計画を作らなきゃと、いきなりエクセルシートに会計数値を埋めはじめるのではなく、ラフな下書きでもいいので、まずは自社のビジョンとそれを実現するためのストーリーを考えることが大事なのです。

 

考えたストーリーを実現するための仮説を立てていく

次に、考えたストーリーを実現するための仮説(条件)を考えていきます。これは、現状から将来を想定するものですので、あくまでも「仮説」です。
仮説は、例えば以下の10個の観点から考えていくと良いでしょう。

10の視点

  1. 顧客は誰か
  2. 顧客ニーズは何か
  3. 顧客に提供する商品・サービスのどこに価値があるか
  4. 競合は誰か
  5. 差別化するポイントは何か
  6. 商品・サービスの具体的内容はどうするか
  7. 商品・サービスを提供する業務フローをどうするか
  8. 事業の成果を測る指標(KPI)は何か
  9. 事業遂行上のリスクは何か
  10. 収益化のための価格設定・販売量はどのくらいか

考えた仮説を元に事業計画を検討・作成していきます。

 

ストーリー・仮説は検証と見直しが必要

さらに先の話となりますが、大事なことは、ストーリー・仮説は考えっぱなしではダメだということです。

つまり、ストーリー・仮説はあくまでも現時点における想定に過ぎないので、想定に基づいて作成した事業計画は一定のタイミングで実績と比較し、検証と見直しが必要となります。

100%当たる想定などありません。計画は実績との比較で絶えず見直しをかけていかなければならないのです。

変化の激しい現代社会において、そもそも精度の高い中長期の見通しを立てること自体が難しく、まずはラフでもいいので計画を考えて実行し、見通しが外れたらすぐに軌道修正していくことがとても重要なのです。

 

まとめ

こうしたストーリー・仮説がしっかりしていないと、単なる数値の羅列を述べるにとどまってしまい、説得力を欠く事業計画となってしまいます。

事業計画を作成する際にご参考頂ければと思います。